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全国名字(苗字)ランキング、それぞれのルーツは?


全国的に広く普及している姓のルーツを特定することは簡単ではありません。今回は日本全国で多い苗字ランキングと同時に由来といわれている一説をご紹介いたします。あくまでご参考までにご覧いただければと思います。


  1. 佐藤 「佐藤」姓が「左衛門佐」という官位名に由来するというものです。この説によれば、「佐藤」という姓は、平安時代に設けられた官位の一つ「左衛門佐(さえもんのすけ)」を名字にしたものであるとされています。左衛門佐とは、官位の名称であり、職掌は左近衛府の管理などでした。 もう一つは「佐藤」姓が、古代の豪族である蘇我氏の一族である佐藤氏に由来するというものです。この説によれば、佐藤氏は蘇我氏の分流で、鎌倉時代には鎌倉幕府の御家人として活躍し、その後、「佐藤」姓を名乗るようになったとされています。

  2. 鈴木 「鈴木」姓が「鈴木」という職業に由来するというものです。この説によれば、「鈴木」とは鈴を作る職人のことであり、鈴を作る技術が高く評価されたため、鈴を作る職人が「鈴木」という名字を名乗るようになったとされています。 もう一つは「鈴木」姓が氏族に由来するというものです。この説によれば、「鈴木」という姓は、古代日本の有力氏族の一つ「鈴木氏」に由来するとされています。

  3. 高橋 「高橋」姓が、古代の豪族である藤原氏の一族である高橋氏に由来するというものです。この説によれば、高橋氏は藤原氏の分流で、平安時代には摂関家や公卿の家柄として栄えたとされています。

  4. 田中 「田中」姓が、古代に土地を管理する職業であった「田中」の名前に由来するというものです。田地を管理する職業であったため、多くの人がこの名前を名乗ったとされています。 鎌倉時代に起こった源氏の乱の際、源頼朝方に属した武将・田中光敏が関係している説もあります。

  5. 伊藤 古代の地名である「伊都国」(いつのくに)に由来するというものです。この説によれば、「伊都国」は現在の広島県を中心とする地域であり、そこから「伊藤」姓を名乗る人々が現れたとされています。 また鎌倉時代に源頼朝の側近であった伊東祐親が、その功績によって伊東の地を与えられ、そこから「伊藤」姓を名乗るようになったというものです。

  6. 渡辺 古代からあった職業である「渡し守」から派生したというものです。渡し守は、川や湖などの水辺で、人や物を渡す職業でした。そのため、多くの人がこの職業に従事していたことから、この姓を名乗る人が多くなったとされています。 平安時代に起こった源氏の乱の際、源頼義方に属した武将・渡辺綱に関する説もあります。

  7. 山本 山伏という山の修行者が、「山本」という名字を名乗ったことに由来するというものです。山伏は、修行によって霊的な力を得た者で、多くは山中で暮らしていました。そこから、「山本」姓を名乗る人々が現れたとされています。 戦国時代に活躍した武将・山本勘助が多くの戦功を挙げたことによる説もあります。

  8. 中村 古代からあった職業である「中家」から派生したというものです。中家とは、地方の領主に仕える下級役人で、土地の管理や税の徴収などを担当していました。そこから、「中村」姓を名乗る人々が現れたとされています。 平安時代に起こった源氏の乱の際、源頼義方に属した武将・中村重成が多くの戦功を挙げたことが一因との説もあります。

  9. 小林 古代からあった職業である「小林氏」から派生したというものです。小林氏は、山林の管理や伐採、製材などを担当していた一族で、全国各地に存在していました。そこから、「小林」姓を名乗る人々が現れたとされています。 戦国時代に活躍した武将・小林秀政が多くの戦功を挙げたことによる説もあります。

  10. 加藤 平安時代に流行した雅楽の一種「加藤節」から派生したというものです。この説では、「加藤節」を演奏する者が「加藤」姓を名乗ったことが、この姓の起源とされています。 古代に存在した氏族の一つ「加藤氏」から派生したというものもあります。加藤氏は、古代から中世にかけて各地で活躍した氏族であり、現在でも「加藤」姓を名乗る人々が多く存在しています。

こちらがトップ10の名字とその由来の一部説でございました。地名や職業をルーツとし、広がった一因に成果を出した武将や氏族がいるというパターンが多く見受けられました。 より実態に近いルーツについては戸籍調査や家系図作成などの過程でも発覚する事があります。このブログでは家系図の作り方をご紹介しておりますのでよろしければご覧ください。

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